祝・全国1位! 富山市民はやっぱり寿司が好き!

2025.03.21

総務省が発表した2024年の家計調査で、富山市の1世帯あたりの「すし(外食)」の年間支出額が全国1位(23,185円)というニュースが飛び込んできました!
これは全国平均(16,236円)を大きく上回り、前年の7位から一気にトップに躍り出た数字です。さらにブリ(支出額7,610円・5年連続1位)、昆布(支出額1,618円・3年連続1位)も全国トップ。富山市には寿司を楽しむ環境が整っていることが、今回の結果につながっているのかもしれませんね。

そこで今回の発表を受け、なぜ富山市は寿司にお金をかけるのか? を独自考察してみたいと思います。

考察その1:富山市では「寿司=特別なごちそう」ではない

寿司

寿司といえば、「ちょっとした贅沢」「特別な日に食べるもの」というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか? しかし、富山市では寿司がもっと身近な存在として日常の食卓に並んでいるのかもしれません。

全国の寿司支出額上位には、金沢市(4位)や静岡市(3位)といった海の幸が豊富な都市が並びます。これらの都市では観光客向けの高級寿司店も人気ですが、富山市の特徴は 「地元の人が日常的に寿司を食べる文化がある」 こと。観光地の「特別なごちそう」ではなく、富山市では寿司がもっと気軽に楽しまれていると考えられます。

考察その2:外食文化が支出を押し上げている

富山市の1世帯あたりの消費支出は全国4位(332,077円/月)。つまり、富山の人たちはそもそも 外食にかけるお金が多い のです。

その背景には、共働き世帯の増加や、外食を気軽に楽しむライフスタイルの定着があると考えられます。そして、外食の選択肢として「寿司」が選ばれる機会が多いため、寿司の年間支出額も全国トップクラスになっているのでしょう。

考察その3:富山湾の恵みと昆布文化が寿司を支えている

富山湾は「天然の生け簀(いけす)」と呼ばれ、多種多様な魚が水揚げされます。寒ブリ、シロエビ、ホタルイカなど、富山ならではの寿司ネタが揃うのは大きな魅力です。

さらに、富山は昆布の支出額も全国1位。江戸時代から北前船交易で北海道の昆布が富山に運ばれ、昆布締めという独自の食文化 を生み出しました。昆布締めの魚は旨みが増し、酢飯との相性も抜群。このように、昆布文化が発展した土地だからこそ、「旨みを活かした寿司」が日常的に楽しまれているのかもしれません。

考察その4:リーズナブルでおいしい寿司が身近にある

富山市は、観光地と比べると地元の魚を使った寿司が 比較的安価 で提供されているのが特徴です。特にランチタイムには、職人の握る寿司が手頃な価格で楽しめるお店も多く、回転寿司チェーンや個人経営の寿司店も充実しています。

つまり、「高品質な寿司がリーズナブルな価格で食べられる環境」が整っているため、地元の人が寿司を日常的に選ぶ機会が多くなるのです。この手軽さが、支出額の高さにつながっていると考えられます。

富山市は“寿司を愛するまち”である

こうして考察をまとめると、富山市では「寿司を特別なごちそうではなく、日常的に楽しむ文化」が根付いていることがわかります。

職人の技が光る寿司、家族で楽しめる回転寿司、お土産にもぴったりな郷土料理・ます寿し。さまざまなスタイルで愛される富山の寿司を、ぜひ「すしのまち とやま」でお楽しみください! 

富山市観光協会